01.07
vol.3『最終目標は天皇の処刑』と中国共産党による浸透工作
『そして安倍晋三は終わった』を書くにあたり、引用・参考にした文献・資料を紹介するコーナーのvol.3です。
vol.2までは以下からごらんください。
日本人であること、あるいはなに人であるかがわからないために親しみ方がわからないことはあるにせよ、日本人だという理由だけで嫌悪されるとは思ったことがなかった。
「日本」と「嫌悪」という単語はそれまで結びつかなかったけれど、中国の空港で中国人から聞いた「rì běn rén」という心の底から忌々しいと思っていることが伝わる発声は、たまたまあのときのあのスタッフの虫の居所が悪かったためではないことは察することができた。
それはなぜ、と考える最初の体験だった。
ペマ・ギャルポの『最終目標は天皇の処刑』には恐ろしいことが書かれている。
メインタイトルに加え、「中国「日本解放工作」の恐るべき全貌」というサブタイトルが示す通り、内容は決して穏やかじゃない。
「日本解放第二工作要綱」は、1972年8月5日付けの「国民新聞」で掲載されたものが初出とされ、中国語原文は公開されておらず、また「第一期」、「第三期」の文書は確認されていないことから偽書であるという指摘もある。
しかし、いまの日本には言葉にし難いおかしさや不穏さが広がっていると、言葉でうまく言えなくても感覚的に感じているなら、この文書そのものは偽書であったとしても、これによく似た考えに基づいて動いている人たちがいることが想像できる。
以下、巻末の「日本解放工作第二工作要綱」から一部転載する。
A 基本戦略・任務・手段
(一) 基本戦略
我が党(中国共産党)の日本解放の当面の基本戦略は、日本が現在保有している国力の全てを、我が党の支配下に置き、我が党の世界解放戦に奉仕せしめることにある。(二)解放工作の任務
日本の平和解放は、下の三段階を経て達成する。
第一期目標 我が国との国交正常化
第二期目標 民主連合政府の形成
第三期目標 日本人民民主共和国の樹立――天皇を戦犯の首魁として処刑
田中内閣の成立以降の日本解放第二期工作組の任務は、右の第二項、すなわち「民主連合政府の形成」の準備工作を完成することにある。(三)任務達成の手段
本工作組の上記の任務は、工作員が個別に対象者に接触して、所定の言動を、その対象者に行わしめることによって達成さる。すなわち工作者は最終行動者ではなく、隠れた使嗾者、見えざる指揮者であらねばならない。以下に示す要領は、全て対象者になさしめる言動の原則を示すものである。
本工作の成否は、終始、秘密を保持し得るかどうかに懸かっている。よって、工作員全員を日本入国身分の偽装、並びに工作上の秘密保持方法については、別途に細則を以て指示する。
要綱は続くがここでの紹介は控え、知りたい方は自分で手に取って読むのがよいと思う。
実際に中国共産党は「浸透工作」というスパイ行為や工作活動を、留学生やビジネスマン、移民や留学生をフル活用して世界中で行い、それを一元的に統括する部局が中国共産党本部に存在している。
オーストラリアやニュージーランドでは中国共産党による浸透工作は公然の秘密になっており、台湾では「反浸透法」なる法律が可決するも、日本では浸透工作の存在すら報道されていない。
そして日本は中国と1946年に「日中記者交換協定」を結んでいる。
一 中国を敵視してはならない
二「二つの中国」を作る陰謀に加担しない
三 中日両国関係が正常化の方向に発展するのを妨げない
という三原則を含む協定は、1972年の日中国交正常化に伴いそれ自体は廃止されている。
しかし、海外では法律ができるほど危険視されている中国共産党の実体が、能力のある日本の大手メディアがその片鱗さえ報道しないのは不自然で、それは、日本のメディアに偏った報道をさせる協定が形式的には破棄されていても、実質的にはいまだに効力をもった状態にあるからだと想像する。
その浸透工作を行い、世界中で危険視されている中国の国家主席である習近平を、安倍晋三は、春には国賓として招くというのである。
■引用・参考資料・文献
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