02.16

戦時統制命令という名の個人財産徴用とカルト宗教における献金推奨、および自分自身が神に等しいと自称する者の正体
中国・武漢発の謎の肺炎は世界中に感染者を増やしつづけ、武漢のある湖北省では中国史上初めてとなる「戦時統制命令」が発令された。
また湖北省に次ぐ新型コロナウィルスの流行地域となっている広東省は、人民代表大会常務委員会による緊急会議で「新型コロナウイルス防疫工作を全力でこなすための決定」が通過し、企業や個人の不動産、交通道具、設備などの徴用を可能にすることを決定した。
この決定に基づき、広州市と深セン市の役所はそれぞれ「防疫」の必要に応じて、企業や個人から不動産、敷地、交通道具、設備などを徴用することができ、また関連企業に各種防疫物資や生活必需品の生産及び供給を要求することができるという。
2020年2月15日までに中国で戦時統制命令が発動された地域は4か所となっているが、個人財産徴用の命令や決定はつまりは公的な強奪であり、かつて日本で制定された国家総動員法と変わらないものである。
国家総動員法とは、1938年の日本で日中戦争の拡大とともに制定された戦時法規である。
戦争中の「国防目的達成」のため、あらゆる「人的」および「物的資源」を「統制運用スル」大幅な権限を政府に与えたものだった。
この法律に基づき勅令によって定められた法令としては、「国民徴用令」「生活必需物資統制令」「価格等統制令」「新聞紙掲載制限令」などがあり、経済分野のみならず事業、文化、言論など国民生活全般に国家統制が及ぶことになった。
中国共産党による戦時統制命令という名の個人財産の徴用は、政府発表によれば保証の意思があるというが、それはこれまでの中国共産党が行ってきたことを考えると実現しないであろうことは、まともな思考回路をもつ者なら少し考えればわかるということにまで中国共産党は頭が回らないようだ。
お山の大将、裸の王様、くず。
新型コロナウィルスの感染とその拡大は、日本ではほとんど報道されない中国共産党と習近平の正体を露わにしつつあるが、そのことは同時に、中国共産党と日本政府、習近平と安倍晋三に共通する点が多いことを露わにすることでもある。
その中国共産党は、無神論を謳っている。
中国共産党はその支配を維持するため、何十年にもわたって宗教団体をコントロールしようとしてきた。
1951年に設立された国家宗教事務局は、国の統制の下、仏教、道教、イスラム教、プロテスタント、カトリックの5つの宗教団体の存在を認めているが、国はこれらの団体の人事、出版物、財務をコントロールしている。
しかしその団体が政府から認められたものであれば、市民は自由に信仰を持つことができ、2015年には、イスラム教、仏教、キリスト教の指導者らに対し、その宗教と中国の社会主義思想を融合させるよう呼びかける「中国化」という言葉を中国共産党が政府の公式の辞書に加えた。
さらに中国では2020年2月1日、あらゆる形態の宗教活動に対する新しい制限が施行された。
「宗教団体のための規制措置」では、儀式や儀式の開催から、指導者や年次会合の選択に、スタッフの雇用や資金の取り扱いにすべてと契約しなければならず、すべて事前に「宗教問題」事務所の同志に承認のために報告されなければならない。
言い換えれば、当局の許可がなければ聖書研究を計画することはできない。
そして当局の許可がないグループは、理由を問わず共産党当局がいつでも閉鎖することができる。
「統制措置」は習近平の新しい文化革命の一部であり、その目的の1つは共産党が共同で選択および管理できない宗教グループをすべて排除することである。
一部の宗教グループは、彼らの活動がどれほど罪のないものであっても、登録を許可されず、「異端のカルト」であると宣言されている信奉者は逮捕、投獄、場合によっては拷問を受けつづけ、アーリーレインの牧師は、懲役9年の判決を受けた。
他のグループのメンバーは、党が管理する既存の組織への参加を余儀なくされ、地下カトリック教会の司教、司祭、平信徒の場合、これは中国愛国カトリック協会であり、その指導者は厳選された党信者です。
しかし毛沢東の文化革命のように、習近平にはさらに野心的な目標がある。
それは、中国国民による神への信仰を完全に消滅させ、中国共産党への信仰と、党の自身の「小さな神」である習近平自身への信仰に置き換えることである。(中国の習近平はいかに宗教を破壊し、自分自身を神にしたのか)
つまり、現在中国国内で活動できている宗教団体は、イスラム教であれ仏教であれキリスト教であれ、純粋なそれではなく、中国共産党に活動を認められている「中国化」した宗教団体なのだ。
中国の宗教団体の指導者は中国共産党員が務め、宗教団体を通じて社会主義思想・中国共産党の思想を植え付けるために機能しており、そうして習近平は、中国共産党以外の思想をすべて排除し、自身が神になろうと夢想しているのである。
習近平が自身を神に等しい者と自称するのは、「天命を受けた世界の中心」たる中国で、「天子」たるその命を受けた者が世界を統治するという天命思想(中華思想)に基づく考え方である。
それゆえ習近平は世界の中心たる神を自称し、それに盲従しない者を非難し排除することを正当化する。
つまり、従わない者を非難し排除することを正当化するのは、その人物が中国共産党と同じように天命思想に基づいているということで、その行いは自覚の有無にかかわらず、中国共産党の工作活動に等しい。
中国における宗教政策を管轄する部署は、中国共産党中央の統一戦線工作部(略称:統戦部)で、統一戦線活動とは共産党外の勢力と交渉を行い味方につける戦略であり、その中国に事大する韓国は統一教会の創始者・文鮮明もまた地上に再来したメシア、第三のアダム、再臨の主を自称したという。
信仰の対象を神ではなく人間にすり替え、危機を煽って「地上天国」を希望を持たせ、その実現のために信者に多額の献金をさせるのは、中国共産党が「国の防疫」を理由に国民の私有財産を強奪するのと表現のしかたが違うだけで精神性は同じである。
気になるのは、中国共産党と考え方と行動に共通点がみられる統一教会は、安倍晋三が党首を務める自民党と国際勝共連合(「共産主義に勝利するための国際連盟」)という反共主義の政治団体を通じ縁が深いということだ。
統一教会が中国国内の宗教団体同様、指導者が中国共産党員であるなら、統一教会は中国共産党の下部組織であり、統一教会を通じて社会主義思想・中国共産党の思想を植え付けるために機能していることになる。
統一教会と縁が深い安倍晋三は、この期に及んで習近平の国賓来日を断行しようとしており、そのうえ安倍晋三が執着する憲法改正の自民党改憲草案は、4項目のうち緊急事態条項と国家総動員法には共通点がある。
緊急事態条項は現在の中国で発令された戦時統制命令同様、個人財産徴用を可能にするが、戦後間もない、まだ日本国憲法が施行される直前の大日本帝国憲法化で行われた「預金封鎖」は、まさに戦時統制命令そのものである。
国民の生命や健康、国益よりも支配者の面子や利益を優先させる日本政府は、すでに中国共産党と同じである。
習近平が社会主義思想を強制することで、国民の信仰の対象を神ではなく中国共産党と「小さな神」を自称する習近平自身にすり替えていくように、安倍晋三は日本が社会主義化する憲法改正を推し進め、日本の中国化を進めている。
中国の国歌には「敵」という言葉がでてくるが、それは日本を指している。
中国が日本を敵視するその発端は、元をたどれば、「天皇」という天命思想による天子たる皇帝が中国以外にいることが原因であり、だから中国共産党は天皇の処刑を計画しているのだと考える。
新型コロナウィルス感染に見られる安倍晋三をはじめとする日本政府の愚鈍は、暗に中国共産党のその計画を後押しする愚鈍という共謀であり、安倍晋三は国家転覆を計画するテロリストである。
■参考文献
リサマリクラ『そして安倍晋三は終わった』デザインエッグ社、2020年
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