2020
06.27

ぶどう

エッセイ

にぎやかに咲いていた花も雨で落ち、ぶどうは潔さが増しています。

 

ピノグリージョ(ピノグリ)といいます。

白ワイン用品種で、原産地はフランスですが、栽培地は世界中におよび、基本的には、比較的冷涼な産地で個性がよくでる品種のようです。

 

むかし、都会で暮らしていたころ、ソムリエをとることになったのもこの品種がきっかけでしたが、田舎に帰り、いくつかのワイン用品種を植えてみたところ、わが家の畑でよく育ってくれたのもこの品種でした。

ソムリエになりたかったわけではないのに、ソムリエになってしまった、というような経験をした人はすくなくないと思います。

ワインをしることは面白かったし、いまもしりたいことがたくさんありますが、それはきっかけにすぎず、求めたのは品種の個性や特徴というより、あのようにある、という、言外の佇まいで、迷い、傷つき、こんなつもりじゃなかったと嘆きながらも、その迷いや傷や嘆きを通過することで人は、あのようにあるための言外のことごとを発見し、あるいは思いだし、捨てたり捨てなかったり、一度捨てたものをまた拾ったりしながら、自分を生きていくのだと思います。

ということを考える、趣味の栽培。

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